導入事例
地方独立行政法人 長野市民病院 薬剤部様
部門システムと合わせ、在庫管理システムの入れ替えを検討
親切な画面設計と部門システム連動によって業務効率化を実現
部門システム一体型の在庫管理システムからODSSへお切替えいただきました。
部門システムで集計した薬品使用量データを元に、医薬品の在庫管理連動を実施されております。
今回は独立行政法人長野市民病院様へ伺い薬剤部科長 丸山晴生先生(写真右)、科長補佐 古川卓也先生(写真左)からお話を伺いました。
オンプレミス型からクラウド型システムへの切り替え
―ODSS導入前の貴院のご状況を伺えますでしょうか?
古川先生:ODSSを導入する以前は、部門システム一体型の在庫管理システムを13年程利用していました。部門システムの入れ替えに伴い、在庫管理機能も更新する必要がありましたが、費用面や機能面で折り合いが付かず断念せざるを得ない状況になってしまったんです。
そんな中で費用面・機能面でも当院の希望に合致しそうなODSSの存在を知り、導入するにいたりました。
部門システムとの連携精度と操作性の良さを重視
―導入を検討される中でポイントとなった機能を伺えますか?
丸山先生:1つ目は、導入後も実感している事ですが操作性の良さです。
例えば、発注を行う場合であっても、「薬品をどのように検索するのか」、「数量はどうやって変更するのか」、「発注点はどうやって設定するのか」など単純な作業でもいくつか操作が必要だと思うんです。
ODSSは違和感の無いボタン配置やメニュー構成となっており、誰が使っても活用しやすいと実感しています。また、過去の購入・使用量の履歴、帳票データの確認など異なるメニューにおいてもボタンの配置や薬品の検索方法が同じなので違和感なく操作ができますね。
2つ目は、マスタのメンテナンスが省力化された事です。
従来は新規で院内採用品が増えた際にはJANコードの情報や薬品の名称、法規制など全てを手作業で作成する必要がありました。
この点、ODSSはクラウド型のシステムであるという特徴を生かし、薬品名を検索するだけで採用登録が可能です。業務効率が上がったと実感しています。
丸山先生:3つ目は従来と同様、部門システムと薬品の使用量連携が可能だったことです。
当院では内服・外用・注射薬全てをバラで在庫管理しております。管理単位が細かいこともあり、在庫ずれが発生する事も中にはありました。そんな中で、ODSSは従来と比較すると在庫のずれを少なくすることが出来るシステム設計なのではないかと感じたんです。
従来は薬品の使用量を集計する部門システムと在庫管理システムが一体型となっており、在庫ずれが発生した際に使用量の集計機能が問題なのか在庫管理システムの機能が問題なのか判別がつきませんでした。原因不明の在庫ずれというのも中にはありました。
そんな中で、部門システムとの連動実績が豊富なODSSを導入することによって、部門システムの機能と在庫管理システムの機能の切り分けをすることができるようになりました。ODSSは部門システムからの集計データを取り込むというシンプルな設計なので、在庫ずれの原因が部門システムの機能によるものか、ODSSによるものか判断出来るようになりました。
古川先生:理由が分からない在庫ずれは減りましたね。
おかげで、ODSSで日々の発注薬品候補を検索した時の精度が非常に高いです。
発注に関しては発注する品目を検索>内容の確認>発注というかなり簡素な運用にする事ができ、満足しています。トータルで在庫管理業務の効率化につながっているのではないかと感じています。
豊富な導入実績を評価
―ご評価をいただきありがとうございます。最後に、現在ODSSを検討中の病院様へメッセージをお願いいたします。
丸山先生:画面の操作性やマスタメンテナンスの簡略化などによって、業務が効率化出来たと実感しています。
医薬品の在庫管理システムを検討する中で、自院の運用に合致するか調査する必要もあるかと思いますが、ODSSは当院と同規模の病院への導入実績があり、安心しました。クラウドサービスではありますが、機能のバージョンアップもあると聞いています。
これからも様々な病院にとって利用しやすいシステムとなるよう、更なるバージョンアップを期待しています。
お客様プロフィール
地方独立行政法人 長野市民病院
病院概要
長野県長野市に拠点を構える400床の急性期病院。がん治療、救急医療、脳・心臓血管診療に注力されております。
病床数
一般病床400床(うち ICU 5 、SCU 12 、HCU ・ECU 20)
診療科目
内科、脳神経内科、血液内科、呼吸器内科、消化器内科、肝臓内科、循環器内科、腎臓内科、糖尿病・内分泌内科、緩和ケア内科、小児科、外科、消化器外科、肝臓・胆のう・膵臓外科、大腸外科、呼吸器外科、乳腺外科、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、リウマチ科、形成外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻いんこう科、頭頸部外科、リハビリテーション科、放射線診断科、放射線治療科、麻酔科、歯科、歯科口腔外科、救急科、病理診断科(36科)